資本主義とギフトエコノミーの関係性 2023
20年以上、資本主義の理解を深めながら、ギフトエコノミーを探求してきて、幾つか見えてきた重要なポイントをシェアしたい。とくに、資本主義とギフトエコノミーの関係性について。 これまでの資本主義やギフトエコノミーの記事は→【ソーヤー海の経済学】ギフトエコノミー/ギフトエコロジーの記事は→ 【ギフトエコロジー】 まずは、文化人類学者の辻信一にオススメされた本、Humankind 希望の歴史からの学び*以下は、英語で読んでいる本をAI翻訳した 10,000年前に問題が始まった。 一つの場所に定住して、所有物を増やし始めた時、私たちの集団本能はもはや無害ではなくなった。欠乏と階層構造が組み合わさって、それはまったく有毒なものとなった。 貨幣の発明、文字の発達、法制度の誕生など、今日私たちが文明のマイルストーンとして掲げているものは、抑圧の手段として始まった。私たちは生活が楽になると思ってお金を鋳造していたわけではなく、統治者が効率的に税金を徴収する方法を望んでいたからです。 デビッド・ヒュームやアダム・スミスのような哲学者はシニカルな見方をしています。 現代の資本主義、民主主義、法の支配はすべて、人々は利己的であるという原則に基づいています。。。 いくつかのこと【人は利己的など】は、私たちがそれを信じているという理由だけで真実になる可能性があります。* 【人は利己的など】は僕が足した *Nocebo effect ノセボ効果。人に対する否定的な期待により、本来なら起こらない悪影響を及ぼしてしまう現象。 お金は抑圧の手段として始まった 時々、「お金はただのツール。使い方次第」をアピールする人と出会うことがある。とくに、スピリチュアル資本主義系の人から。 でも、どこか違和感があって、上のHumankindからの引用がそれを言葉にしている気がする。 1。お金(とくに、政府が発行する銀行券)は、支配、効率のいい管理と搾取を目的としている。お金はある目的があって作られているもの/システム。その目的や、権力構造、哲学(分離の世界観)、エネルギーからは切り離せない。 2。お金は、ただの物質(銀行券や金貨)や良性の数字(デジタル通貨とか)ではなく、構造の中で存在するもの。金融システムの構造上、一部にお金が集まる設計になっている。大金持ちや権力者にお金が集まるのは、ルール上そうなっているから。だから、大多数の人は、一部の権力層(政治家、投資家、富裕層)に支配/搾取され続けられている。 基本的に、ほとんどの人が損をするゲームになっている。とくに、未来世代。 もちろん、使い方次第は重要だけど、抑圧的なシステムをいくら上手く使っても、抑圧的なシステムは続く。 バーター(物々交換交換)が不便だから、より効率を良くするためにお金が生まれたは、神話 資本主義教徒が唱えるこの神話は、証拠がない。 人類の歴史上、一番長く続いている経済がギフトエコノミー。 そして、僕たちの生活(酸素、食糧、水、太陽光、森林、海など)を支えているのもギフトエコノミー/ギフトエコロジー。 バーターは、金融経済と同様、自然やお互いとの分離している世界観が前提。分離してなかったら、所有も交換もできない。 ギフトエコノミーの前提は、全てがつながっている事。 家族内の経済もほとんどがギフトエコノミー。 「お金持ち」は、分かち合わない人 お金持ちが悪い人という意味ではなくて、単純にみんなと分かち合ってたら、お金持ちになれないということ。 資源を囲い込むことで、他の人より「お金持ち」になる。囲い込みと搾取をすればするほど、裕福になる。王様、天皇、将軍、教祖、組長、マフィア、財閥、富豪、富裕層、大企業などは、基本的にそのゲームの勝者。 その不平等さに不満を感じる人から、自分や資産を守る必要が出てくる。警察、軍隊、弁護士、裁判官、大手メディアや広告代理店が、その役割を果たしている。彼らの重要な役割は、不平等な社会を正当化して、「秩序」を強制すること。今流行りの新自由主義は、それを極めた思想。 不平等さを正当化するために、「富裕層は特別な存在」神話を植え付けられる。昔なら、神から選ばれた人、自称の天命が使われてきた。現在だと、「ビジネス(搾取)に長けている人」「天才」「すごい人!」などなど。そして、現在のジェフベソスとかイーロンマスクのように、憧れの対象にされる。 資本主義とギフトエコノミー…