3月13日社会を変えるための教育学  ”心と体で感じる学びの革命” Holistic Pedagogy

今の教育は、果たして僕たちを幸せに導いているのか?

幸せに導いていないのなら、なんのための教育なのか?

なぜ、僕たちは知識を増やし続けて、学ぶ「量」が人類史上最大になったにもかかわらず、安心して余裕のある暮らしができないのか?

なぜ、気候変動、戦争と紛争、格差、環境破壊、ストレス社会などの、人類の未来を脅かす問題を、僕たちは教育と研究が進んでいるのにもかかわらず、解決できないのか?

学ぶってどういうことなのか?

成長するってどういうことなのか?

持続可能で豊かな未来を実現するための教育法とは?

これらの問いを、みんなと考えたい。

ホリスティックな世界観で、西洋思想と東洋思想を融合した、大学院大学シューマッハカレッジの経済学部で教えていたジョナサン・ドーソンを招いて、共に教育や教育学について掘り下げていこう。

ジョナサンは、破壊的な経済の根源的な問題を研究する中で、気づいた重要なインサイトの一つが、破壊的な経済を生み出しているのは、「分離」の思想を土台としている教育システム。経済学部で学ぶ「内容」(コンテンツ)をいくら変えても、「学び方」を変えない限りは、根源的な変化は実現しない。

ジョナサンは、現代教育には3つの抑圧的な前提があると語る

1. Education is a fixed body of knowledge to transfer from expert to student
何も知らない空っぽな生徒の脳に、先生/専門家が知識を与えていく(銀行型教育)

2. Education is a individualistic personal pursuit
学びは「個」として取り組むもの。 例えば、テストを受けるときに、助け合ってはいけない。学校で点数の競い合いをさせられる。

3. Intellect is the only important knowledge (not body)
教育の対象は「頭」であり、心と体の居場所がない。体は脳を運ぶためのものであり、心は論理的な思考を妨げるもの。

ジョナサンは、この3つの思い込みを取り払うことの重要性を強調している。今の破壊的な経済を根本的に変えるためにも、私たちが幸せに暮らせるようになるためにも。

今回は入門編なので、これらの内容を丁寧に説明をしながら、そうではない教育、体と心を取り入れた学び方(シューマッハカレッジでは、経済学の授業で行っているもの)をみんなで体験(エンボディ)します。

彼とともに、自然や人間同士が分断しているという思い込みに深く入り込み、そこから抜け出し、人間同士の関係性、協力し合う慈悲に溢れた関係性を育む教育のあり方を楽しく探っていこう。

今回の企画はオンラインでできる入門編で、後に、より実践的で体感的に深く学ぶ場(embodied learning)も企画中です。

ジョナサンと企画者の願いとしては、コロナ処置として行われている入国制限が緩和され次第、ジョナサンをお招きして、対面で、数日間の深い実践的な形で開催したいと考えています。

本イベントの前日には、『シューマッハカレッジ ジョナサン教授と考える “リジェネラティブ・エコノミー(再生する経済)”(通訳付き)』が開催されます。
1日のみの参加も可能ですが、今回扱う経済と教育のテーマは互いに深く影響し合うものでもあるので、
ぜひセットで、2日間参加されることをお勧めします。

申し込み・詳細はPEATIX

●イベント概要

■ 日 時:2022年3月13日(土)18:00~21:00
■ 場 所:オンライン開催
■ 参加費
スライディングスケール形式:さまざまな経済状況にある方、それぞれの可能な形で参加していただけたらと思います。ご自身の経済状況に合わせて、参加費をご選択ください。

NORMAL 基本の参加費
1日参加:9,000円
2日間通し参加:14,000円

FUTURE 23歳以下の若者や、金銭的な理由で参加が難しい方
1日参加:5,000円
2日間通し参加:8,000円

SUPPORT 若者や、経済的にサポートが必要な方が参加できることや、今後の活動を応援するよ!という方
1日参加:13,000円
2日間通し参加:20,000円

*前日3月12日(土)に開催予定の「シューマッハカレッジ ジョナサン教授と考える“リジェネラティブ・エコノミー(再生する経済)”」
も一緒に参加される方は、どちらかのページから、2日間通しチケットを1枚ご購入ください。

■ナビゲート:ソーヤー海 通訳:安納献&鈴木重子

●スピーカー紹介

ジョナサン・ドーソン(Jonathan Dawson)

ホリスティックな教育学と経済学。持続可能性の教育者であり、グローバル・エコビレッジ・ネットワークの元会長。アフリカや南アジアの小企業開発の分野で、研究者、著者、コンサルタント、プロジェクト・マネージャーとして約20年の経験を持ち、カレッジに参加する前は、フィンドホーンのエコビレッジに長期滞在していた。シアター(演劇)を取り入れた教育にも精通している。
ジョナサンは、ガイア・エデュケーションの持続可能な経済カリキュラムの主要著者であり、世界中のエコビレッジでのベスト・プラクティスを取り入れている。ジョナサンはこのカリキュラムをブラジル、スペイン、スコットランドの大学、エコビレッジ、コミュニティセンターで教えている。

【こんな方はぜひご参加下さい】
・これからの世界、社会、経済、教育の在り方のヒントを得たい方
・これからのホリスティックな教育システムの実現に興味がある方
・教育学による社会変革に興味がある方
・ともにアクションを起こしていく仲間と繋がりたい方

【参加にあたって】

■シューマッハカレッジ Schumacher Collegeとは
発酵デザインナーの小倉ヒラクさんの説明
「町の近郊に広がるダーティントンの森のなかに、生徒数わずか50名の
ユニークすぎるカレッジ(大学院大学)がありまして、それがシューマッハカレッジ。
インド人の哲学者サティシュ・クマールさんが今から25年ほど前に創立し、経済や科学、農業や心理学などを横断的に身につける Holistic Science という学問体系を核にカリキュラムが組まれています。ソーシャルデザインやローカルエコノミー、有機農業など、近年日本でも注目されている(そしてが僕が)領域を体系化した先駆的な研究機関・コミュニティ。」

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シューマッハカレッジの大事なエッセンスは、ホリスティックな(全体性)教育と、コミュニティ。
Head, Heart, Hand(頭、心、手・身体)すべてを大切にし、全身を使って学び、実践すること、
自分自身について、社会について、それを支えるいのち、生態系の繋がりに、気付くこと。
小さな学びのコミュニティと共に多様な分野に触れあいながら、
ひとりひとりの自発性や、内発的な動機を大切にし、それらが繋がり合って生まれる集合的な叡智を祝福すること。
そこから生まれる、この時代に必要な新たなイノベーションを、世界に表現していくこと。
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以下の記事も参考に!
→ 人の幸せを前提に考える「新しい経済学」を学べる世界でたった一つの大学院。イギリスのトットネス「シューマッハ・カレッジ」ってどんなところ?
 効率ではなくつながりに比重を置いた教育を。「シューマッハ・カレッジ」に行って、僕が体験してきたこと。 #ソーヤー海の共生家革命日記

▼シューマッハカレッジHP
https://campus.dartington.org/schumacher-college/

■いすみエコバーシティ(Ecoversity)のご紹介
千葉県いすみ市を中心に、シューマッハカレッジにインスピレーションを受けたエコバーシティ(Ecoversity)を作るプロジェクト。
コロナ禍、気候変動、生物の絶滅、社会不和、監視資本主義、生きづらさ、さまざまな人類の未来を大きく変えている流れの中、みんなが幸せで安心できる新たな時代の流れを創造する学びと実験の場を作る。

■ナビゲーター/主催:ソーヤー海 

共生革命家。「東京アーバンパーマカルチャー」の創始者。 1983年東京生まれ、 カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で心理学、有機農法、 サステナビリティを実践的に学ぶ。コスタリカのジャングル、 アメリカ西海岸などでパーマカルチャーを実践。 原発事故を機に2011年、日本に帰国して「 東京アーバンパーマカルチャー」を立ち上げる。

現在は千葉県いすみ市に住みながら、国内外でパーマカルチャー、 非暴力コミュニケーション、 マインドフルネスのワークショップなど、 さまざまな活動を行っている。2016年からいすみ市に「 パーマカルチャーと平和道場」をGreenz. jpの鈴木なおさんと立ち上げ、 共生社会のための実験やトレーニングの場として展開している。 現在は、共生社会を創造する「大学」Isumi Ecoversity(仮)の立ち上げに取り組んでいる。 一児の父。

️『Urban Permaculture Guide 都会からはじまる新しい生き方のデザイン』(エムエム・ ブックス)、『みんなのちきゅうカタログ』( トゥーヴァージンズ)監修。
HOMEPAGE http://tokyourbanpermaculture. com
YOUTUBE https://www.youtube.com/ channel/ UC3I3b9BHowCihH4QKXge3Yg
Greenz.jp 連載 ソーヤー海の共生革命日記

■通訳:安納献&鈴木重子

鈴木 重子 
CNVC認定トレーナー / ヴォーカリスト / アレクサンダー・テクニーク教師 / 文筆家
東京大学法学部在学中に本格的に歌を学び、卒業後も司法試験への挑戦と、ジャズクラブでの活動を続けながら、自身の歩む道を模索。「本当に愛する、生きがいを感じることをして、限りある人生を生きよう」とヴォーカリストの道を選択。
1995年メジャーデビュー。ニューヨーク「ブルーノート」にて、日本人ヴォーカリストとして初のライブ公演。以後、多くの作品を発表。
自らの真実を伝えるうたを、客席に届け続けるうち、その深くつながりのある関係性を、劇場を超えて世界に広げるためにどうすればいいのか、世界では何が起こっているのかに目を向ける。世界中の戦争の地で生まれた平和の歌を集め紹介する「Breath for Peace(平和への息遣い)」プロジェクトを発起、歌い手の枠を超えて活動を始める。
2006年、アレクサンダー・テクニークの学びを通して、NVCに出会い、学びと紹介を始める。新聞、雑誌への寄稿も多数。2014年には、東京新聞一面のコラムを毎週担当、環境や平和、気づきについてのメッセージを送る。
すべての生命に響き合う機会を求め分野を越えて活動し、コンサートをはじめ、NVC、ヴォイスや表現のワークショップ、研修、講演なども行っている。
2006年より、NVCを日本に紹介する活動を始めた、最も初期からの人の1人。創始者マーシャル・ローゼンバーグの翻訳に関わる。
仲間とともに、トレーナーを招き、ワークショップをオーガナイズ。通訳を担当して自ら学び、日本の人々が学ぶコミュニティを創るために活動を続ける。
2009年より、アメリカ西海岸のNVC組織、BayNVCが開いているリーダーシッププログラムに、アシスタントとして7年間参加。社会の中でのリーダーのあり方を学ぶとともに、多くの参加者をサポート。
2014、2017年に、CNVCの提供するIITをオーガナイズ、通訳を務めた1人。
2016年より、サラ・ペイトン師より、脳科学とトラウマ ヒーリングを学ぶ。ファミリー・コンステレーションのファシリテーター養成コース終了。
2018年に、日本在住として初のCNVCのトレーナーの認定を受ける。
ヴォーカリスト、アレクサンダー・テクニーク教師として培った、身体性と声を大切にしつつ、生きたNVCをクリエイティブに分かち合う機会を創っている。
*日々の想いを綴っています。鈴木重子facebook ページ

安納 献 
CNVC認定トレーナー / アレクサンダー・テクニーク教師 / 通訳
国際基督教大学卒業。2004年にアレクサンダー・テクニークを学ぶ過程で知り合ったNVCトレーナーとの出会いに大きな感銘を受け、2006年よりアメリカをはじめ各国からトレーナーを招聘して日本各地でワークショップを開催。自らもCNVC、世界各地のワークショップ、リーダーシップ・プログラムに参加する。
2004年 CNVC認定トレーナーのリタ・ハーツォグ来日時にNVCと出会う。
2008年 米国カリフォルニア州のBayNVC主催のLP(リーダーシッププログラム)に参加者として参加。2009年以降2018年までアシスタントとして関わる。
2011年 マーシャル・ローゼンバーグがファシリテートするIITに鈴木重子とともに日本から参加をする。彼が公にファシリテートした最後のワークショップになった。
2012年 日経新聞出版社より出版されたマーシャル・ローゼンバーグ著「NVC〜人と人との関係に命を吹き込む法」に鈴木重子、小笠原春野とともに翻訳に関わる。
2014年と2017年に日本で開催されたCNVCのIITにて通訳とアシスタントを務める。
2016年 サラ・ペイトンからファミリーコンステレーションとNVCと脳科学について学び始める。サラのファミリー・コンステレーションのファシリテーター養成コース終了。
2018年に、小笠原春野、鈴木重子とともに日本在住として初のCNVCのトレーナーの認定を受ける。海外のトレーナーとのネットワークを活かし、日本にNVCを紹介する活動を続ける。
2020年 NVC GLOBAL ONLINE FESTIVALに鈴木重子と共にファシリテーターとして参加

■ 主催 / 運営

●寺社下 茜 

1996年 名古屋生まれ。高校卒業後、紛争解決と平和を学ぶためニューヨーク州立大学へ入学、より実践的に、自らの変容から始まる社会の変容を探求すべく大学を離れ、「地球大学生」として、パーマカルチャーサイトでの住み込み、タイでの巡礼、北米先住民との出逢いや、ホリスティックな教育者のためのファシリテーション研修などを経て、2018年、千葉県いすみ市へ移住。同年より、東京アーバンパーマカルチャーツアー事務局として、英国シューマッハカレッジやアメリカ西海岸へのツアーの運営や通訳を担う。
現在は、古民家で暮らしをつくったり、地域のオーガニック八百屋の運営などにも関わりながら、いのちの声に耳を傾ける実践を続ける。

●野崎安澄

NPO法人セブン・ジェネレーションズ共同代表/ドローダウン ジャパンコンソーシアム共同代表/愛知アーバンパーマカルチャー発起人/2男児の母。東日本大震災・福島第一原発の事故をきっかけに、子供達に7世代先まで環境的に持続可能な美しい地球と公正な社会を残すための活動をスタート。持続可能な環境・社会を作るためのワークショップやオンラインコースの立ち上げ・様々なコミュニティ運営を行っている。
2015年チェンジ・ザ・ドリームシンポジウムに参加したことをきっかけに「全ての人が環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的に充実した世界を実現する」というビジョンを描くNPO法人セブン・ジェネレーションズメンバーに。2020年愛知アーバンパーマカルチャーも仲間たちと立ち上げる。『ドローダウン地球温暖化を逆転する100の方法』の翻訳出版プロジェクトを手がけ、2020年末山と渓谷社より出版。
地球温暖化、まだひっくり返せる。本当に効果がある100のアクションが詰まった、希望の書『ドローダウン』

申し込み・詳細はPEATIX


最近の企画まとめ

前回から、付け足した企画や申し込みのリンクのアップデートあり!

*まだ、告知が完成してなく、受付の準備ができていないものもある

最高な企画ばかり!!!

2月20日 【石垣島】パーマカルチャーと社会変革のワークショップ&上映会@BARAQUE

2月23日 11時【いすみ市】蚤の市 〜早春の旅〜でトーク@ミカドテラス

2月24日 【釧路】三宅洋平とトークライブ@弟子屈|辻谷商店(告知手遅れ)

2月26日〜28日 【DOJO】NVC共感コミュニケーションのリトリート@いすみ市パーマカルチャーと平和道場(告知の拡散大大歓迎)

3月5日〜6日 【オンライン】コミュニティをつくって、みんなで生き抜こう2022

3月12日〜13日 【オンライン】シューマッハ・カレッジのジョナサン・ドーソンのホリスティック(全体性)経済学と教育学(TUP版の告知準備中)
12日リジェネラティブ・エコノミー(再生する経済)
13日社会を変えるための教育学 Holistic Pedagogy

3月20日〜21日 岐阜でギフトパーティー(企画中)

3月26日〜11月27日【本格講座】実践!アーバンパーマカルチャー<デザイン編>@永田町Midori.so(告知の拡散大大歓迎)

5月のどこか シューマッハ・カレッジのジョナサン・ドーソンと社会を変えるためのホリスティック教育学リトリート(企画中)

6月1日〜10月27日 【ブラウンズフィールド】NVC Being The Change 非暴力コミュニケーション実践者向けプログラム@いすみ市(写真付きの告知準備中)

7月1日〜8日 シューマッハ・カレッジ体験プログラム w/ サティシュ・クマール@イギリスか日本(調整中)

7月24日〜30日&11月6日〜12日 PDCパーマカルチャーデザインコース(調整中)

8月後半 【屋久島】パーマカルチャーリトリート&原生林リトリート(企画中)


パーマカルチャーツアーやってるよ。