【人新世】人類が直面しているエネルギー危機の全体像(システム思考)前編
僕が、エネルギーシステムの全体像やピークオイルを理解できるようになったのは、アメリカのジャーナリスト/教育者であるリチャード・ハインバーグの本「The Party’s Over: Oil, War and the Fate of Industrial Societies」(パーティーは終わった:石油、戦争、そして産業社会の運命)だった。 パーマカルチャーやその本と出会ってからの、いくつかの重要な気づき → 全てはエネルギーで動く(パーマカルチャーはエネルギーデザイン)→ 電気はエネルギーの一つの形(ほとんど化石燃料由来)→ 僕たちの社会と経済は石油エネルギーで成り立っている→ 化石燃料はものすごくエネルギー密度があり、多様な形で使える(発電、車や飛行機の燃料、プラスチック製品、化学肥料、道路、製薬、コスメなど)→ 化石燃料に匹敵する代替エネルギーは現在存在しない→ テクノロジーとイノベーションで解決できる次元の問題ではない(何十年もそのようなPR活動は続いている。「夢のエネルギー原子力」のように)→ 代替エネルギーに以降するためにも、膨大な化石燃料が必要(ウランなどの採掘と貯蔵、ソーラーパネルなどの部品の製造、輸送、発電所の建設、補助発電、新しいインフラの建設と維持など)→ 現代人は完全に石油に依存している暮らし→ 石油の価格が上がると生活や経済活動が困難になり、社会が不安定になっていく(時には革命)→ 化石燃料は有限→ 残っている化石燃料は、より搾取するのにエネルギーがかかり続ける(コストがかかって、エネルギー効率(EROI)が悪くなる)→ 化石燃料がある国は、市民を抑圧する独裁政権が多い→ 化石燃料産業はものすごく儲かる。政府や軍も動かせる→ 化石燃料の奪い合いで汚職、暗殺、虐殺、戦争が相次ぐ(最近だとアメリカによるイラクの侵略とか)→ 化石燃料は環境を汚染する(採掘、発電、燃焼、廃棄物処理)→ 化石燃料の燃焼(車、飛行機、船、工場、発電所)は、健康に有害。とくに、妊婦、赤ちゃん、子供→ 化石燃料の利用が気候変動の原動力になっている→ 多くの人がこの全体像を理解していなく、知っても否認してしまう→ この現状と向き合わない限り、持続可能な社会は不可能。次世代は、石油パーティの後始末係になる。 リチャードは、レジリアンスを研究するポストカーボン研究所の上級研究員でもある。そこのウェブサイトに、システム思考の視点から捉えた人類/現代社会の危機の全体像が分かりやすく書かれていたので、シェアしたくなった。 元の記事はpost carbon…
