【GREENZ】「いかしあう繋がり」についてソーヤー海さん × 鈴木菜央の対談(前編)
GREENZ.JPとのコラボを深めている 以前は、GREENZの学校でアーバンパーマカルチャーの連続講座をやったり幾つか記事を書いてもらったりしてていすみ市に移住したのも編集長の鈴木なおさんのお誘いが決め手だった。パーマカルチャーと平和道場も彼とともに始めた。関係性を深めていく中、GREENZのリニューアルのための対談を頼まれた。 今までは「ほしい未来は、つくろう」 という軸から「いかしあうつながり」に変わることに決まった。 僕はパーマカルチャーを一言で説明するとき日本語だと「活かしあう関係性のデザイン」ってここ数年応えている。英語版は to cultivate the conditions for beauty to unfold 「美しさが展開する条件を育むこと」 あまり深く「いかしあう関係性」について話す機会がなかったのでとても有意義なディスカッションができた。是非、読んでみて(下は記事の一部だけ) 後、GREENZ.JPで自主企画の連載も始める予定。 なぜ、greenz.jpは「いかしあうつながり」という言葉に行き着いたのか? そのルーツをたどる、ソーヤー海さん × 鈴木菜央対談(前編)「いかしあうつながり」 そう言われて、ピンと来る人は少ないかもしれません。実のところ、greenz.jpの記事をつくっている私たちにも、”いかしあうつながり”とはどんなものなのか、まだはっきりとは見えていない部分もあります。 そこで、読者のみなさんといっしょに考えていきたいとスタートしたのが、特集「いかしあうつながり」ってなんだろう?です。 greenz.jpが、「社会はデザインできる」という考え方である「ソーシャルデザイン」という言葉を使い始めたのは2009年ごろのことでした。この数年の間に、「ソーシャルデザイン」という概念が世の中に広まったという手応えを私たちは感じています。ところが 実践者が増えてきたこと自体は大変喜ばしいことですし、僕は彼らの活動を心から応援しています。けれどそのなかで主に4つの点から、徐々に危機感をおぼえ始めているのです。 と編集長の鈴木菜央は言います。 ひとつめは、ソーシャルデザインの実践者たち自身の、心にまつわる話です。 ソーシャルデザイン領域で何かを成し遂げる人は、つい家族と自分をないがしろにして、社会課題の解決や目指す未来づくりへ邁進する人が多い印象です。僕はこれを「幸せのドーナツ化現象」と呼んでいます。僕がまさにそれでした。 ふたつ目は、ソーシャルデザインが、一部の人のものにとどまっている現状の限界です。 「ソーシャルデザインに取り組むのは、余裕がある人。僕にはできない」「ソーシャルデザインには、凄まじい努力が必要。ましてやそれで食べていこうなんて、恵まれた人か、超人じゃないと無理」などのコメントを年に数回以上はもらいます。いつのまにか、ソーシャルデザインは一部の人のものになってしまったのかもしれません。 3つ目は、「対症療法的ソーシャルデザインの限界」です。 多くのソーシャルデザインがとるアプローチは、社会構造の中に現れている「問題」を取り出し、その問題に対して最短距離で解決策を見出すというものです。それは確かに短期的には効果を出しやすいし、目の前で困っている人がいれば、なんとかすることは当然必要です。でも、ぐーっと引いて、社会全体をマクロの視点で見たときには、そのソーシャルデザインは、対症療法的対応に追われ、「本当の」問題解決につながっていないことも多いのではないでしょうか。 4つ目は、社会、環境問題の進化、深化、複雑化するスピードが、問題解決のスピードよりも大幅に早いという事実です。 greenz.jpでは毎日毎日さまざまな事例を取材し、記事にさせてもらっていますが、日本と世界の現状を見るにつけ、これだけ頑張っている人がいるのに、社会が一向にいい方向に向かない徒労感、絶望感に襲われることも多いです。そして残念ながら、これからはさらに課題が大きく、複雑になっていくでしょう。 そんな問題意識から私たちがたどり着いたのが、「いかしあうつながり」という言葉でした。 イラストレーション:川村若菜 とはいえ、最初にも告白した通り、私たちもまだ”いかしあうつながり“をはっきりとは掴みきれていません。 …
