国際ニュースで話題の女性 2023、女権とパトリアルキー

今日は、女性の活躍や女性が直面している生きづらさを、ニュースで気になった記事を通して紹介したい。

なぜか代々受け継がれている、男女の対立構造/パトリアルキーからみんなが解放されたら、僕たちが望んでいる平和と調和のある素敵な未来が実現すると信じている。

女性と社会変革を焦点にした過去の記事。
革命的なパーマカルチャー女子たち
アグネスチョウと、社会を変えている若い女性アクティビスト

*引用している文章は、ニュース記事の一部抜擢

まずは、日本人から

国際子ども平和賞 川崎レナさん

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000111035.htmlより

僕(海)は、若者が活躍する社会に貢献するのが人生のミッションで、こういうニュースはすごくワクワクする。とくに、若い女性が社会的に評価されて、応援されるのは、すっごく健全な社会にとって重要なテーマ(女性も若者も、社会的に立場が低い傾向にあるから)。

記事を読んだら、なんと、僕が卒業した大阪の姉妹校(同じ校舎)の生徒だった!

彼女と同い年の頃、僕が関心があったのはサッカー、スケボー、パーティー、米軍(入隊する気満々だった)。そういう人も、平和活動家に変われる!

でしゃばっちゃった。今日の焦点が女性だった。。。

子どもの権利擁護のため優れた活動をしている若者に贈られる「国際子ども平和賞」に大阪の学校に通う、17歳の川崎レナさんが選ばれました。

この賞は、オランダに本部がある国際的な児童権利擁護団体「キッズライツ財団」が毎年、贈っているもので、過去にはノーベル平和賞を受賞したパキスタン出身のマララ・ユスフザイさんや、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんも受賞しています。


若者の声を社会に届ける活動を行っていることが評価され、46か国175人以上の候補者の中から、「国際子ども平和賞」を受賞しました。

日本人の受賞は、今回が初めてです。

若者の声を社会に届ける」活動を開始し、14歳で世界的なNGO「アース・ガーディアンズ」の日本支部を立ち上げ、オンラインで中高生と地域の政治家が意見を交わす場を作りました。

行政とも連携を進めています。川崎さんたちは愛媛県新居浜市に提案し、QRコードを通じて市政に若者の声を届ける取り組みも行いました。

「ワクワクという感情がすごく大切だなと思っているんです。何かに対して楽しくて、これをしたいという感情こそが、いちばんサステナブル(持続的)なのではないかなと。嫌な事ってしないわけじゃないですか」

「10代はちょっと夢見心地だからこそ、『こういう社会をもしかしたら作れるかもしれない』というような意見も言えるし、もしかしたらそういう意見こそが、社会に変化を起こすきっかけになるかもしれません。そして実際に声が反映されて、人が動き、変わっていくのは、とてもワクワクすることです。若者の声が実際に行政に反映され、それを見て誰かが、私も声を届けてみよう、とつながっていくシステムを作っていきたいです」

NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230112/k10013937081000.html

アフガニスタンの女子教育:「男子生徒が学校に行くのを見ると心が痛む」

「毎日、学校に戻りたいという希望を持って目覚めます。彼ら(タリバン)は学校を開くと言い続けています。でも、もう2年近くも経ちます。私は彼らを信じていません。心が張り裂けそうです」と17歳のハビバ。
彼女は瞬きをし、涙をこらえようと唇を噛みました。

ハビバさんと元クラスメートのマフタブさんとタマナさんは、タリバンによって中等学校への通学を禁止されている数十万人の少女たちの一人であって、アフガニスタンはこのような措置をとった唯一の国である。

「男の子たちが学校に行って、好きなことをしているのを見ると、本当に心が痛みます。とても気分が悪いです。兄が学校に行くのを見ると、心が張り裂けそうです」とタマナさんは言う。 彼女の声は震え、涙が頬を伝いましたが、彼女は続けます。

「以前、兄はあなたなしでは学校に行かないと言っていた。私は兄を抱き締めて、行きなさい、後で一緒に行くと言いました。」

「人々は私の両親に、あなたには息子がいるから心配する必要はないと言います。私たちにも同じ権利があればいいのにと思います。」

BBC
https://www.bbc.com/news/world-asia-65058099

米タイム誌「次世代の100人」元陸上自衛官 五ノ井里奈さん選出

The Japan Newsより

ただでさえ、今の社会で性暴力に対して声を上げるのが勇気がいるのに、軍隊(自衛隊)のようなスーパーパトリアルキー組織で、声を上げるには、相当な覚悟がいるし、きっかけとなった事件だけではなく、彼女が受けてきたその前後の暴力と抑圧と批判は想像を絶する。

アメリカの雑誌「タイム」は、さまざまな分野で世界をリードすると期待される「次世代の100人」を発表し、元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが選ばれました。

タイム誌は4年前から、社会的な活動を行っている人や芸術家など、若い世代を中心にさまざまな分野で活躍が期待される人を「次世代の100人」として独自に選出して発表しています。

13日に発表された「次世代の100人」では、所属していた部隊で複数の隊員から性被害を受けたと実名で訴えた、元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが、権利や尊厳を守るために活動した「擁護者」の部門で選ばれました。

五ノ井さんについて、タイム誌は、五ノ井さんの行動をきっかけに自衛隊内部のハラスメントに対して大規模な調査が行われ、他の多くの女性たちがみずからの話を名乗り出るようになったとしたうえで、「日本社会では、性暴力について声をあげることは長い間タブーとされてきたが、五ノ井さんの勇気がすべてのサバイバーに扉を開いた」と紹介しています。


NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230914/k10014195211000.html

「中国人#MeTooジャーナリスト兼労働権利活動家の裁判が極秘に始まる」

二人は「国家権力転覆扇動」の罪で起訴された。 通常、この罪には最長5年の懲役が科せられるが、重篤とみなされる場合にはさらに長い刑期が科せられることもある。

二人はほとんど連絡が取れていない。 擁護者らは、秘密の尋問、拷問、虐待を受けてきたと主張している。

逮捕に至るまでの1年間、黄さんと王さんは広州にある王さんのアパートで同じ考えを持つ進歩派を集めて毎週会合を企画し、フェミニズム、LGBTQ+の権利、労働問題などの問題について話し合うだけでなく、映画を観たり、ボードゲームをしたりした。 定期的に参加していた二人の友人は、「彼らはネットワークを再構築し、孤立していたすべての人々を一つにまとめようとしていた」と語った。 ワンさんは「お茶中毒」で、ファンさんと一緒にカジュアルな会合のために飲み物や軽食を用意していた。 「私たちはこれが危険なことだとか、政府にとって攻撃的であることさえ考えていませんでした」と友人は語った。

中国の#MeToo運動だけでなく、黄氏はジャーナリストとして香港の民主化運動も取材した。 2019年の抗議活動に関する報道を振り返り、フアンさんはこう書いた。「もちろん、自由を追求するリスクは理解しています。そして今、私は故郷の愛する人たちと離れるという代償を払っています。」



The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2023/sep/22/trial-of-two-chinese-activists-held-since-2021-begins-in-secret-in-guangzhou

イラン – マフサ・アミニさん(22歳)の死と女性の抑圧(パトリアルキー)への抵抗

イランで女性たちのデモ活動が広がる、マフサ・アミニさんの死に反発

マフサ・アミニさん(22)の死をきっかけに声を上げたイランの女性たちの抗議活動が、激しさを増している。

アミニさんは9月13日(現地時間)、家族と訪れていた首都テヘランで「(頭髪を覆う)ヒジャブを適切に着用していない」として道徳警察に拘束され、その3日後に死亡した。
イランでは、公の場では頭髪と首を隠すヒジャブの着用が義務付けられており、道徳警察はこれを含む女性の服装規定について、取り締まりを行っている。

アミニさんの死が伝えられた後、イランでは国内各地で道徳警察に抗議するデモが発生。参加した女性たちの一部は、集まった人たちの目の前で自ら髪を切り落としたり、ヒジャブを脱ぎ、さらにはそれを燃やしたりしている。なかには警察官などと戦うとして、男性の服装でデモに参加した女性もいるという。

Harpers Bazaar
https://www.harpersbazaar.com/jp/lifestyle/social-issue/a41324717/iranian-women-protest-220922-hns/

下のアーティストによる重要なできごとタイムラインのイラスト解説が良かった

https://www.theguardian.com/global-development/gallery/2023/sep/14/mahsa-amini-and-a-year-of-brutality-and-courage-in-iran-in-illustrations

フィリピンのノーベル賞受賞ジャーナリスト、全ての脱税疑惑で無罪

報道の自由の勝利だと評価されている。

ニュースサイト「ラップラー」の共同創設者で編集長のレッサ氏は、ドゥテルテ前大統領が進めていた厳しい麻薬撲滅作戦に対する批判報道を続けていた。フィリピンで全体主義が高まる中での報道により、2021年にノーベル平和賞を受賞した。

政府は当時、ラップラーが2015年に外国人投資家との提携で資金を調達した際、レッサ氏とラップラーが税金の支払いを逃れたと非難していた。レッサ氏は、有罪となれば最長34年の禁錮刑を受ける可能性があった。

レッサ氏にはなお、司法での闘いが残っている。レッサ氏は2020年6月にサイバー名誉毀損罪で有罪となり、禁錮最大6年の刑を言い渡された。その後、保釈され、現在控訴している。


BBC
https://www.bbc.com/japanese/66782936

「ドゥテルテ政権下、大きな憲法違反があり、私も権利を侵害されました。ジャーナリストとして嫌がらせを受けたり、威嚇されたりもしています。しかし、やるべきことはやり続けます。政府はジャーナリストを黙らせたいのです。でも、それは民主主義のためにも国民のためにもなりません。私は恐怖を受け入れています。ジャーナリストが攻撃されたとき、できることは事実を明らかにすることだけです。伝え続けなければ、私たちが負けてしまいます。”事実”を伝えなければ、ジャーナリストは負け、民主主義は失われます」

民主主義と逆方向に動かす恐れがあるのが、私たちが当たり前のように使っている「SNS」だとマリアさんは指摘します。

「にせの世論をつくることができる時代になりました。SNSを使って意見をねつ造できるようになったのです。この環境ではドゥテルテ支持者はより右寄りに、反対派はより左寄りになります。このように社会が分断されることは、民主主義に大きな害を及ぼすのです」

「”沈黙は共謀に等しい”ということばを私は常々使っています。ひとりの意見は全体に影響します。一方で全体が少数派の意見を沈黙させることもあります。民主国家を機能させるには誰もが沈黙せず声をあげる必要があります。まず恐怖心を克服することです。世間がどうあろうと関係ありません。恐怖を克服することができれば前に進むことができます。ジャーナリストであってもそうでない市民であっても同じことです」

NHK
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4623/

「先住民族の女性たちは、環境と人権のために戦う方法を私たちに教えてくれています」by V

今月初め、ブラジルの首都ブラジリアで第3回先住民女性行進が開催された。 ブラジル議会を最後に占拠したのは2022年1月で、その時は米国の1月6日の暴動を真似た右翼暴漢グループがブラジルの民主主義を殺そうとした。 これは全く逆でした。

ブラジル全土から集まった500人の先住民女性が議会を占拠した。銃やナイフや怒りではなく、言葉の力強さと真実さ、知識の強さ、頭飾り、羽、ビーズの原始的なデザインが私たちを地球に呼び掛けた。 地球を知り、生物群系を保護し尊重し、土地に対する先住民女性の権利を尊重すること。

そこでは、スーツを着た保守的な白人男性が大半を占め、鉱業、木材、農業ビジネス、福音宣教のビジネスに深く携わっている。かつてはほんの数人だった先住民女性たちは催涙スプレーをかけられ排除されていたが、今では姉妹たちがそこを歩いている。 帰属意識、誇り、華やかさ、緊迫感のある玄関。 ジュエナ・ティクナが先住民族の言語で歌った自分たちのバージョンの国歌で幕を開けた。 何年にもわたって「不在の暴力」に苦しんできた人々が、突然、紛れもなく存在するようになったのです。

最近のブラジル滞在中に私が経験したことは、この国の将来を根本的に再考することにほかならなかったが、同時に多くの先住民女性たちが求めている、より広範でより世界的な課題、つまり「 政治と心の森林再生」。 以前は、私はそれほど希望を持っていませんでした。 私は今です。

その理由は次の 4 つです。

1. 先住民女性を暴力から守るための新しい法案を求める闘い
ブラジルが侵略された1500年以来、先住民の女性たちは激しい暴力を継続的に経験している。 ザクリアバは私にこう語った。「宣教のあらゆる試みは女性から始まり、非常に暴力的です。 人々は鉱山について話しますが、ヤノマミ問題で世界を震撼させた今年の出来事は、違法採掘、マラリア、そして食料と引き換えに10歳から12歳の少女が強姦されることでした。 したがって、先住民女性に対する暴力に対処することを考えずにこれを見ることはできません。」

「先住民女性が殺されてカウントされないことが非常に多いです」

4. 政治と心の森林再生

森林再生の政治とは、私たちの歴史を知り、土地がいつ、どのように盗まれたのか、そして元々の管理者が誰であったのかを学び、それを取り戻す仕組みを作ることを意味します。 森林再生政治とは、1 本の木、1 人の人間の力が森林やコミュニティと同じくらいしかないことを意味します。 私たちは、ネクロ家父長制の機械が急速かつ貪欲に採掘と殺人の爪を掘っているあらゆる場所に、配慮と連帯、美と詩の倫理を持ち込む必要がある。 それは、自らの命を危険にさらしながら私たちの命を守ってくれる先住民女性たちの寛大さと知恵に敬意を払うことを意味します。

ソニアさんの言葉を借りれば、「コロナウイルスに関してはワクチンが可能でしたが、気候変動に対処するには人間の意識が必要です。 先住民族は世界人口のわずか 5% を占めていますが、私たちは地球上に残っている生物多様性の 82% を保護しています。私たちの権利が脅かされれば、この生物多様性も危険にさらされます。 この生物多様性が存在しなくなれば、すべての人が危険にさらされます。 それは本当に必要なつながりであり、私たち先住民とは何者であり、私たちがすべての人々にとって何を代表しているのかについての基本的な理解です。」

The Guardian
https://www.theguardian.com/commentisfree/2023/sep/25/indigenous-women-brazil-fight-environment-human-rights

「歴史的気候変動訴訟で32カ国を相手取った6人の若者の中に11歳の少女も含まれる」

https://www.theguardian.com/law/2023/sep/27/girl-11-among-six-young-people-taking-on-32-nations-in-historic-climate-case

水曜日、ポルトガルの11歳の少女が欧州人権裁判所の大法廷に座り、世界最大規模の気候変動訴訟で32カ国の弁護士86人と対峙した。

アゴスチーニョ氏と仲間の原告5人は、欧州諸国は地球温暖化対策に適切な行動をとらないことで人権を侵害していると主張している。

彼らは、政府が行動を起こさないことは彼らの人権、つまり生きる権利、非人道的または品位を傷つける扱いから自由になる権利、プライバシーと家族生活に対する権利、そして差別から自由になる権利を侵害していると主張している。 彼らは各国に排出削減の急速な拡大を強制する拘束力のある判決を裁判官に求めている。

アリソン・マクドナルドKCは、6人の若い原告側を代表して次のように述べた。「この訴訟は若者に関するものです。 それは、各国が気候変動の緊急事態に対処できなかったことの代償を支払っている人々についての話です。 それは、国家がその責任をしっかりと果たさない限り、彼らが生涯に苦しむであろう損害に関するものです。」

ストラスブールの法廷の外では、ポルトガルから来た6人の若者を応援する言葉「あなたたちは英雄だ、強くあれ」「愛と勇気」のプラカードなどを世界中から集まった人たち掲げていた。

The Guardian
https://www.theguardian.com/law/2023/sep/27/girl-11-among-six-young-people-taking-on-32-nations-in-historic-climate-case

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