「みんなのちきゅうカタログ」全文公開!
2018年6月に刊行した『みんなのちきゅうカタログ』。東京アーバンパーマカルチャー代表のソーヤー海さんと一緒に子どもたちに向けてつくったパーマカルチャーのワークブックです。 クラウドファンディングで470名の方にご支援をいただいたり、書店だけでなく八百屋さんやチーズ屋さんでお取り扱いいただいたり、大学の教科書にも使われたり! 人づてに広まり、先日4/22の「アースデイ」に新作のイラストも追加した3刷重版をしました。しかし、コロナウイルスの影響で書店さんの休業が相次ぎ、本を直接手にとることが難しい状況が続いています。それなら、ここで「立ち読み」をしてもらえないだろうか!? という訳で2020年8月31日まで全文無料公開をすることにいたしました! これから8章からなる本書を隔日1章ずつ公開していきます。一番最後に本の取り扱いのオンライン書店・ショップのリンクも紹介しているので、気になる方はのぞいてみてくださいね。 パーマカルチャーってなんだろう? パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、自然の生態系や循環システムを取り入れ、恒久的持続可能な社会をつくるためのデザイン体系のこと。……むむむ、何やらむずかしそう。生態系?循環?持続可能?デザイン?それをどう生活に取り入れると……? でも「楽しく、遊びながら学ぶ 」 がモットーの『みんなのちきゅうカタログ』では、冒頭でこのように説明しています。 パーマカルチャーは、地球のうえでたのしく生きるためのくらしの工夫のこと。これは世界中の先住民、農家の人、動物や植物たちがやってきたことをまとめたものなんだ。①地球を大事にすること。②人を大事にすること(自分のこともね) ③みんなで分かちあうこと、与えあうこと。 そう。「パーマカルチャー」って実はとってもシンプル。自然の恵みを生かして生きるために必要なものを自分たちで育てること。そしてそのなかで生まれる人との関係性や文化を育くむこと。自然を愛し、愛されること。 テーマは「生きることを工夫する」 “刻々と変化していく世界にあっても、楽しくたくましく生きていくために必要な知恵と力を身につけてほしい。それは、勉強や処世術よりも、自然を読んだり、衣食住・生きるために必要なすべてのことがで自分の体でできることだったり、世界中のどんな人とでも根っこでつながり、楽しく幸せな人生を生きていくことができる力。”そんな思いを込めてこの本をつくりました。 コロナウイルスにより世界中が混乱し、立ち止まらざるを得なくなった今。これまで見て見ぬ振りをしてきたこと、当たり前にしすぎていたこと、大事なことだと思い込んできたこと、本当に大事にしたかったこと……。『みんなのちきゅうカタログ』に「正解」は書いてないけれど、今感じている違和感や疑問の答えを探す「方法」なら、共有できるかもしれない。メインテーマは「生きることを工夫する」。本書はそのアイデアやヒントをたっくさん集めた「カタログ」なのです。 『みんなのちきゅうカタログ』が伝えたい5つのこと 本書は1本の大きな木のような本です。ソーヤー冒険隊長が伝えたい「5つの哲学」が太い枝となって伸びています。 <ソーヤー冒険隊長がこの本で伝えたい5つのこと>①自分らしく生きる Be your self②必要なものは、身のまわりにある You have everything you need③すべてはそうぞうしだい You can create whatever you want④すべてはつながっている Inter – being⑤たのしんで生きる! Just have fan! そしてその枝のまわりに、これから紹介する8つのテーマの実がたわわに実っているのです。 食べる、つくる、エッジであそぶ、デザインする、与えあう、立ち止まる、つづけていく、生きる。どの実も元は1本の幹から生まれたもの。だからどのページも繋がっているし、どこから読んでもOK! このnoteでは1章から順にご紹介していきますが、全て読み終わったらぜひいろんなページのつながりを見つけてみてくださいね。それでは、最初はみんなが好きな「食べる」お話から始めましょうか。 次回のnoteをお楽しみに! https://note.com/twovirgins/n/nb7ff19f2ae4fより…