戦争から見える「肌色格差」 BBCの記事より

戦争やコロナ禍のような、社会を大きく揺るがすできごとは、日常では見逃してしまう現実や、流してしまっている不条理を可視化してくれる。

その一つが人種差別/肌色格差

もっと細かくいうと、より白い人(人種だけではなく、同じ人種でも肌色の濃さで格差がある)が優先されたり、より肌の色が濃い人が構造的な差別を受ける世界的な現実がある。

ニュースの報道の偏りも、「美白」が望ましいというメッセージも、「肌色格差」の症状

その格差が多くの苦しみにつながっていて、放置すると、より深刻な問題になっていく

一部の特権のある人のための平和な社会ではなく、
全ての人と命を大切にする平和な社会を実現するには、
僕たちの心の中と、社会構造に組み込まれている特権(privilage)、差別、抑圧、暴力をしっかり捉えて、変容させていく必要があると信じるようになった。

自分のパワーと立場と特権を活かして、
声の小さい存在や抑圧に苦しんでいる存在と
自分が使えるパワーや資源を分かち合う

それが非暴力コミュニケーション(NVC)で表現される
パワーオーバー Power Overから
パワーウィズ Power Withの世界観なんじゃないかな?

BBCで読んだ大事な記事

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は13日、黒人と白人に影響を及ぼしている緊急事態をめぐり、世界の関心に偏りがあると訴えた。

テドロス氏は記者会見で、ロシアが侵攻したウクライナに対する支援について、「世界全体に影響を及ぼす」ことから「とても大事」だとした。

一方で、人道危機に陥っているエチオピアのティグレ州やイエメン、アフガニスタン、シリアは、ウクライナと同等の注目を受けていないと指摘。ウクライナに対する支援のごく一部に相当する支援しか、これらの人道危機には寄せられていないと述べた。

そして、「黒人の命と白人の命について、世界は本当に同じだけの関心をもっているのか疑わしい」と発言。

「率直に言って、世界は人類を等しく扱っていない。人類は平等だが、特別扱いを受けている人というのは存在する。これを指摘するのは心が痛む。目に見えることだからだ。非常に受け入れ難いが、現実だ」と続けた。

ティグレ州の人道危機

テドロス氏はエチオピア・ティグレ州の出身。同州については国連が、救命のために1日にトラック100台分の人道物資の供給が必要だと判断していると、同氏は述べた。

ティグレ州では2020年11月に、エチオピア政治を30年近く支配してきた地域政党ティグレ人民解放戦線(TPLF)と政府軍による戦争が勃発した。

これまでに多数の民間人を含む数千人の死者が出ており、人道支援を切実に必要としている人は数百万人に上っている。連邦政府は救援活動を妨害していると非難されている。

すべての戦争当事者が超法規的な処刑を実行し、性暴力をふるっているとされる。

その他の紛争でも

一方、国連はイエメンについて、世界最悪の人道危機だとしている。

アフガニスタンに関しては、2400万人が生存のための人道支援を必要としていると認定。

内戦が11年間続いているシリアについては、死者が50万人近くに上り、何百万人もが住む家を失ったとしている。

ロシアがウクライナに侵攻して、14日で50日目になる。

戦争犯罪について調べている国際刑事裁判所(ICC)の検察官は、首都キーウ(キエフ)近郊ブチャを訪れ、犯罪現場だと述べた。アメリカのジョー・バイデン大統領は、ロシアがウクライナでジェノサイド(集団虐殺)を実行したと非難している。

CREDIT:BBC.comより

日本語記事 「世界は黒人の命に偏見」 ウクライナ支援に絡んでWHO事務局長
英語記事 Ukraine focus shows bias against black lives – WHO

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