市民のための環境公開講座2020の僕の講演のダイジェスト

12月7日に行われた「市民のための環境公開講座」のまとめが公開されたよ。ライブと録画視聴者を合わせると数百人の人が聞いてくれたみたい。視聴者が一人(同じ部屋にいた仲間)しか見えないなか、パソコンに向かって熱弁してたのが不思議な体験だった。

でも、それだけの多くの人に、革命のタネを分かち合えたのはワクワクする。

もともとはパーマカルチャーのお話をお願いされたんだけど、いつもの僕のノリで、資本主義の問題と社会変革の話になっちゃった。

楽しくワクワクする話も大事だけど、根源的な問題に触れずには、あまり意味がない気がしてしまう。僕は、「サステナブルなライフスタイル」部門で講演したんだけど、僕の話はライフスタイルではなく、「あり方」の話。そういう意味では全てを含む。意識、日々の暮らし、社会システム、生態系、宇宙、生死。

あ、また熱くなってしまった。寝る前だから冷まさなければ!

よかったら彼らが制作したダイジェストを見てみて。

結構がんばって(珍しく半日かけてプレゼンの準備をした)お話の流れとアプローチを考えた。生きること、パーマカルチャー、全体性、資本主義、社会変革、すぐに実践できること、今後の活動などなどをコンパクトに凝縮した。質疑応答もあって、それもまた面白かった(質問の答えになっているか分からないけど)。

全文はここ

下はダイジェストのダイジェスト

生きるって、どういうこと?

僕の願いは、今の地球の状況や社会、暮らしについてみなさんと一緒に考え、より豊かな世界を共につくっていくことです。「生きるって、どういうことなんだろう?」という大きなテーマをもとに、みなさんと意識の冒険をしながら、僕自身がどんな経験をしてどんなことを考えてきたのか、地球市民のひとりとしてそのタネをご紹介させていただきたいと思います。

僕はアメリカと日本のハーフで、子供の頃から2つの国を行ったり来たりしていました。ちょうど大学生の時、アフガニスタンやイラクで戦争が始まり、自分の住んでいる国がこれから戦争に行くということを体験し、「なんで未だに、戦争をしているのだろう」と考え始めました。その流れで、「環境を破壊せずとも野菜は育つのに、なぜ自分の買っている商品のほとんどはオーガニックじゃないのだろう」、「テストで良い点を取るために、体にむちを打って頑張らないといけないのはなぜだろう」などと考え、今の社会が本当に人間にとってベストなのかと疑問を持つようになりました。そして、このまま先進国に居ても答えは見つからないと思い、コスタリカのジャングルへ。これが僕のターニングポイントです。ジャングルには猿をはじめ沢山の動物が居て、自然があって、それまで人間を中心に形成されていた僕自身のコミュニティの定義は大きく変化しました。太陽の光で料理をすることで、地球、そしてその先の宇宙と自分のつながりを感じたり、ジャングルの中で排泄し、それが土に還り別の生き物の栄養になるというエネルギーの循環を目にしたりと、都会では気付けなかった地球の自然の「豊かさ」に衝撃を受ける毎日でした。

今もこうして呼吸をしていると、自然と森や海のプランクトンが生産した酸素が自分たちの体の中に入ってきますよね。これってすごいことで、僕たちは息をしているだけで他の生物とつながっていて、そのつながりから孤立することはありません。コスタリカでのジャングル生活が、地球上の全てはつながっていて、互いに生かされているということを僕に思い知らせてくれました。そんな中、またしても疑問が生まれます。「なんで人間だけが、お金がないと生きていけないのだろう。お金も経済も人間がつくったものなのに、なぜこんなにも多くの人が悩まされているのだろう」。ゴミも同じです。人間だけがゴミを出しています。他の動物のように、自然の一部として存在していれば、お金の問題にもゴミの問題にも直面することはありません。もしかすると、僕たち人間は、自分で考えだした技術や仕組みから、新たな答えのない問題を生み出し、それに苦しめられているのかもしれません。そして僕は、今日のタイトルにもあるパーマカルチャーという世界観に興味を持ち始めます。

続きはここ

パーマカルチャーツアーやってるよ。