僕&TUPの活動の5つの側面/道

5月12日のReimagine! Activismの会で、東京アーバンパーマカルチャー(TUP)の土壌となっている5つの側面/道の話をした。

9.11の同時多発テロ事件から一気に意識が変わり始めて、アクティビズムの世界に飛び込んでから出会った魅力的な領域がこの五つ。なぜこの五つかというと、これらの分野の実践者にときめいたのが大きな理由かも。純粋に平和を願って、それを日々の実践として美しく体現していたのに惹かれたんだと思う。他にもいっぱい面白い分野/道があるけど、とりあえず僕はこの5つを探求することで心身が満たされている。

「Urban Permaculture Guide」と「みんなのちきゅうカタログ」はこれらをよりわかりやすいく表現しようと試みた本

そして、「パーマカルチャーと平和道場」はこれを場とコミュニティーとして体現しようとしている大実験

いつか、東京(全都市!)にもそういう場を創造したいと思っている
それが実現できる場所とコミットできる仲間が見つかり次第とりかかるつもり

さて、5月12日の僕のお話は動画で見れるよ

あれから髪の毛が倍くらいに生えた
秋にはアフロ復活
もうすでに暑い(パンチパーマ?)

改めて、各分野について書くと

Permaculture

一言で言うと「いかしあう関係性のデザイン」だけど、根底にあるのは生態系と僕たちの関係性のデザインなんだと思う。

僕たちは生態系の一部で、それが僕たちを無償で生かしてくれている。その生態系を大きく変えることもできて、なぜか自分たちの長期的な存続を危うくする取り組み(環境破壊)に励んでいる。それに気づいて、その関係性を豊かにリデザインする方法がパーマカルチャー。どのように地球の恵みをより賢く人生に取り入れるか。

僕は実践すれば実践するほど、地球への愛が湧き出てくるし、交換から循環の世界に意識がシフトしていっている。情熱的で知識や経験が豊富な面白い人といっぱい出会うし(生命オタク)、とにかく創造的でプラクティカル(暮らしのデザインだから)で楽しい!

コロナ時代的に言うと
パーマカルチャーは、不安定な社会や不安が多い時代に、生活の安心を導いてくれる分野だと思う。食料、水、エネルギー、コミュニティー。人間が必要なもの(特に物理的なもの)をどう取り入れられるかを教えてくれる。暮らしのレジリアンスを増やす道。

NonViolent Communication (NVC)

一言で言うと、コミュニケーションの分野を装っている非暴力の道。最初は、人とより円滑にコミュニケーションを取るためだったり、抱えている対人問題の解決方法だったり、自分との繋がりだったりするけど、深くいくと非暴力アクティビズムの豊かな領域に広がっていく。深い愛の道。

作法としての共感もなかなかすごいけど、共感のエネルギーに浸れるようになると、魔法のように自分や他人が癒されていくような気がする。インタービーイングの感覚なのかな。僕が導かれたのは、特にソーシャルジャスティスと社会変革に情熱的なNVCのコミュニティーで、その日本支部をやっている感覚がある。個人のヒーリングだけではなく、多くの痛みや苦しみ、社会の歪みを引き起こしている格差や差別、構造的な抑圧を含めたNVCの領域。super deep!

7月25日にオンラインセッションをするMiki Kashtanは僕が超尊敬している実践者の一人。ガチで非暴力を生きようとしている人。

コロナ時代的に言うと
分断と混乱、世界観や価値観の違いから生じる対立にはNVCはものすごく役立つと思う。どんなに苦手な人でも、理解ができない人でも、つながりと協力の可能性を導いてくれる。「あなた対わたし」ではなく、「わたしたち」の世界を生きるために大きく役立つと感じている。

この記事もオススメ
【コロナウィルス】こういう時こそ共感−鈴木重子とソーヤー海の対談

Activism & Social Justice

一言で言うと、より多くの人や生命が豊かに生きられるように、社会に働きかけること。「活動家」「アクティビスト」って特殊な人みたいに捉われがちだけど、誰でもアクティビストになりうる。普通の人が立ち上がって、女性が自由に仕事ができるようになったり、投票できるようになったり、子供が虐待や過酷な労働から守られたり、僕たちのほとんどが安心して暮らせるようになった。それは普通の市民が立ち上がって声を上げて、忍耐強く創造的に社会に働きかけて、ゆっくりとシステムを変えていった功績なんだと思う。

そして、これもまた僕たちの愛や思いやり、やさしさの表現。おかしなことがいっぱい起きていて、「僕たちはそれを変えようと思えば変えられる」と言う信念の現れ。アクティブホープ/希望の実践

コロナ時代的に言うと
コロナ現象は社会のあらゆる歪みや課題を可視化してくれている。低所得者や権利が弱い人(アメリカだと黒人とか先住民とか、多くの国では移民とか)が圧倒的に被害を受けやすく、死亡率も高いと聞いた。これはウィルスの問題ではなく、社会にある元々不健康な状況があらわになっていることだと僕は思っている。じゃ、この状況をどうするかが、僕たちが問われているんじゃないかな?

そして、コロナ現象より大きな緊急事態は気候変動とスーパーバブル金融経済。この厳しいインパクトを一番受けるのは子供たちとまだ生まれていない命。意見がいえないけどインパクトを受ける彼らと、僕たちはどう言う関係をこれから創造するかがとても大事だと思う。

#Me Tooや#Black Lives Matterのように、社会に蔓延していた不条理(構造的な抑圧や差別)が国際的なムーブメントになっているのも、今は大転換期の時代である証なのかもしれない。

あとは、監視資本主義 Surveillance Capitalismがとても重要な人類のテーマかな。

Mindfulness

一言で言うと「心と体が一つになること」「いまここに気づいていること」かな。共感もそうだけど、あまり言葉で説明しても伝わらないと思う。エネルギーだから。

不思議なのが、マインドフルネスを実践した瞬間に、心身がものすごく落ち着く。安心と平静さに浸る感じ。そして、全てがつながっていると言う感覚が日に日に増している感じもする。

ある意味マインドフルネスは究極の世界。ありのままを受け入れて、すべてを手放す。「自分」も。

そして「無常」の世界が見えるようになると、恐れが減っていく。

でも、ただ全てを手放したり、ありのままを受け入れて、人生が完了って感じではなく、深い愛や思いやりに触れて、苦しんでいる人や生命に寄り添いたくなっていく。自分の体のどこかが痛む時に、そこに意識が向いて、世話をしたくなるように。

インタービーイング、全てはつながっていて、僕たちはみな大きな海の波

コロナ時代的に言うと
これも無常。いずれは過ぎ去る。そして、おそらく資本主義も、日本も、僕たちも、いつかは消える。消えるのか、形が変わるのか、ま、そこは言葉の好み。

究極はそんな感じだけど、日々の不安や周りで苦しんでいる人との接し方としても、マインドフルネスはものすごくパワフルだと感じている。

この記事がオススメ
すべてをあずける

Gift Ecology

一言で言うと「恵の循環の中で生きること」
そして「愛に動かされること」

力尽きたからここまで

ここまで読んでくれてありがとう〜

引き続き、
lets be moved by love
愛に動かされていこう

パーマカルチャーツアーやってるよ。