週刊誌AERAの取材

コロナカオスの真っ只中(4月中旬)に、AERAの取材があった。パーマカルチャーと平和道場で、コロナウィルス対策をどのようにするのかや、近所/地域への配慮をどうするかを話し合ってた時期。

こんな時に取材なんか受けている場合じゃないよねって思う瞬間もありつつ、こういう時こそメッセージを伝えたいという気持ちもあった。取材や講演は、自分の考えと活動を振り返って整理する機会でもあるし。

ライブ(アナログなつながり)を大切にしているから、本当は直接会って取材を受けたかったんだけど、東京からの人と接すると不安に感じる人もいて、オンラインでやることにした。WIFIがなかったから、友達にお願いしてその人の家でやることになったんだけど、その人とも感染を防ぐために、距離をあけて、土間/物置にパイプ椅子を置いて、タンボール箱を重ねた上のパソコンに向かいながら、熱く自分の活動について語った。と言っても、この条件だとイマイチ本調子がでなくって、すごく疲れた。

撮影も、パソコンを片手に取りながら、WIFIの接続が切れない程度に外に出て、画面の反対からカメラマンが彼の画面に写っている僕をパシャパシャ撮ってた。実に、違和感と妥協が多かったスーパーシュールな取材だった。

なんなんだ、この世界は?

コロナ現象は終わってないし、今後はウィルスではない方のインパクトが大変になると思うけど、ひとまずみんなとここまでこれたことをお祝いしたい。社会の中の不安と混乱が急激に広がった中、みんな自分のベストを尽くして対応したんじゃないかな。そんなみんなと一呼吸したい。we are still alive.

ここからが本番

これからの自分の人生の方向性、人類の方向性をどうするか

Take a deep breath
Reflect on your life
And be moved by the love inside you

以下がAERAの記事の文章

生態系の循環の仕組みに学び、持続可能で豊かな生活、文化、社会のシステムをデザインするという考え方「パーマカルチャー」。それを都市部で実践していく「アーバンパーマカルチャー」を提唱。2016年、千葉県いすみ市に古民家を再生した実験場「パーマカルチャーと平和道場」を設立。消費者から創造者へと意識変革するための技術や心身のあり方を学ぶワークショップや合宿を開催している。日本とアメリカにルーツをもち、過去に暮らした場所は、東京、新潟、ハワイ、カリフォルニア、そしてコスタリカのジャングル(!)など。

「子どものころから好奇心旺盛。整えられた場所よりも未知の領域に常に惹かれていたね」

最初のターニングポイントは、9・11。ちょうどカリフォルニア州立大学に入学したタイミングで、ITを学ぶつもりが一転、平和心理学と反戦運動、有機農業にのめりこんだ。持続可能な生き方についての授業を学生主導で実現するなど積極的に活動していたが、あまりの忙しさに本末転倒だと気づき、コスタリカへ。ジャングルで自給自足しながら地域の有機農業を支援するなかでパーマカルチャーに出合い、開眼。

「環境破壊、格差、差別がなくならない世界のシステムにずっと疑問を感じていたけど、これこそ人間が地球でどう豊かに生きるかのマニュアルじゃん!って。生態系はいわば、循環するエネルギー経済。だって地球のどこにいても、太陽光で料理もできるし、家も温かくなるでしょ? それこそが豊かさ。パーマカルチャーは“生かし合うつながりのデザイン”なんだ」

その後は世界各地でパーマカルチャー、非暴力コミュニケーション、禅などを広める活動を開始。3・11を機に、国の意思決定権を事実上保持する都市部が変わらなければ平和は実現できないと感じ、東京で共生革命の実験に挑む。

「生態系と違って、頑張って回さないと成り立たないのが資本主義。今回の新型ウイルスのような問題が起きたときはレジリアンス回復力が低い。今は再び“気づきの鐘”が鳴らされている状況。この先はローカルに根差し、身近な人とのつながりの質を高め、心の平和を育てることが必要な時代になる。ベランダで野菜を育ててみるだけでも、意識を変える第一歩になるはず。恐れではなく、愛に動かされる社会を作りたいね」


いい波紋が広がりますように

パーマカルチャーツアーやってるよ。