【社会変革】5人目のお坊さん

この話は、社会変革/システムアクティビズムについて考える時にとても参考になるストーリーだと思う

ラダーシップサークル*で出会ったオリジナルはThe Story of the Fifth Monk
作者は慈善活動家のTom Callanan
*Laddership Circleは超オススメ!

明日のReimagine! Activismオンライン勉強会の内容とも親和性が高い

翻訳は安納献(いつもありがとう〜)

人々はしばしば慈善活動で問題の症状にただ単に対処するのではなく、根本的な原因に対処するために「さらに上流へ行く」話しをします。私たちは、より大きなレバレッジを可能にする「変革的慈善活動」に取り組むことで変化に対するより大きなレバレッジを獲得することについて話します。それはわれわれの世界観、習慣的な考え方、および社会の構造化と組織化の方法を変える物です。しかし、これは実際にはどういう意味でしょう? 私は、慈善活動を行うさまざまな方法とレバレッジの考え方を説明するために、「5人目のお坊さん」の物語を作りました。

昔々あるところに4人のお坊さんが、川べりに座りながら悟りを求めて世界平和について瞑想していました。静かな黙想が何年も続きました。ある日、桶の中で泣いている赤ん坊が川を流れてきました。お坊さん達は川の中に飛び込み、赤ん坊を救出しました。そうすると、赤ん坊の入った桶が次々と流れてきて、お坊さん達が必死に救出作業に取組みました。 突然、3人のお坊さんが去り、残された一人のお坊さんが救出活動を続けました。

数ヶ月後、川を流れてくる赤ん坊の流れが止まり、二人目のお坊さんが戻ってきました。彼女は上流にある村に歩いていって、人口過密と飢えが原因で村人が赤ちゃんを川に流していたことを説明しました。そこで、彼女は孤児の世話をするために孤児院を立ち上げました。問題が解決したことに喜びを感じながら、二人のお坊さんは瞑想に戻りました。

しかし、ちょっとしてから孤児院が満員になってしまい、危機が再発してしまいました。数年後、不思議なことに赤ちゃんの流れがまた止まり、3人目のお坊さんが戻ってきました。彼女は、人口過密のより深い原因に働きかけるために、さらに上流に行き家族計画プログラムをはじめました。こんどこそ問題が解決したことを信じて、3人のお坊さんは瞑想に戻りました。

残念ながら、数年後、経済の低迷と政府の資金調達の保守的な傾向により、家族計画プログラムが廃止され、危機が再び訪れました。数年後、多くの騒動と動揺、そしてお坊さんの小さな瞑想の後、不思議なことに問題は再び止まり、4人目のお坊さんが戻ってきました。人口過密は絡み合っている複合的な難問の一つに過ぎないと彼女は説明しました。彼女は、それらの複合的な難題に関係ある人々を集めて、一つの政治に働きかける先進的変化を生み出す社会運動を培った。その運動により自由主義連合が当選し、これらの難題を解決するために必要な予算と支援を提供するようになった。問題が解決したことに喜び、4人のお坊さんは瞑想に戻った。

悲劇的なことに、4年後、自由主義連合は政党政治に講じている最中に、すべてのプログラムへの資金提供を削減する保守的な連合が選挙で勝ってしまいました。赤ちゃん問題が再発し、いままで以上に深刻な状況に感じられました。または、お坊さん達は年老いてしまい、何年もの努力に疲れてしまったのかもしれません。

深い絶望のさなか、お坊さん達は自分たち自身と社会が根本的に変容する必要があることに気がつきました。青虫が蝶に変容するように。どうはじめたらいいか分からないまま、お坊さん達は様々なリーダーを集めて、ともに座りながら熟考と対話をはじめました。時間とともに、グループの中で特別な関係性、精神性と集合的知性がグループの間に出現しました。そして自分たちを超える高次の力が現れ、彼らはそれを「5人目のお坊さん」と呼びました。彼女の支援と導きにより、集まった人々が自分たちのなかにそして社会の中に蝶の姿を垣間見ました。これらのイメージは、彼らが誰であり、彼らがどのように新しいタイプの思いやりのあるコミュニティで共生するかについての新しい物語を生み出し始めました。同時に、癒やしと和解の新しいプロセスが彼らのプロセスから生まれ、それが彼らが古い傷とパターンを手放すのを助けました。これは新しい革新と希望の精神の触媒となり、一歩一歩、一年、一年過去の繰り返し起こる避けられなかった問題が今では時代遅れになっている根本的に異なる社会を生み出す役に立ちました。

今では非常に年を取り、髪が灰色になった四人のお坊さんたちは、静かに川沿いに座り静かに深い思いにふけた。 もはや世界平和のために祈る必要がなくなったので、5人目のお坊さんを称えるために彼らはチョコレートを食べ、ワインを飲んだ。

オリジナルの記事には、このあと解説があるから英語が読める人はcheck it out!
The Story of the Fifth Monk

この表が分かりやすい

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“【社会変革】5人目のお坊さん” への 1 件のフィードバック

  1. 4月から京都府長岡京市で子育て支援ぼちぼちステーションを立ち上げました。
    生活の苦楽を楽しみ合いながら子育ての相互支援目指しています。
    経済学は全然学ばずにきて、五人のお坊さんの話、腑に落ちました。

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パーマカルチャーツアーやってるよ。