【監視資本主義】気づかずに起きている深刻な問題
監視資本主義の最大の問題は、行動を監視し、予測、誘導することにある。人間の意思やアイデンティティには無関心だ。未来の行動を確実に予測、誘導、商品化し、利益を最大化しようとする。民主主義とは相容れない。 NewsWeek 一田和樹Illustration from Truthout.org 2025年の付け足しマスメディア(主流メディア)の危険性については、長く警告されてきて、テレビを見ない人も増えてきたけど、SNSやデジタルメディアの裏と危険性への認識はまだうすく、依存性と操作力はテレビ以上だと思う。 「操作されていない」と信じている人ほど、操作されやすいという研究も読んだことがある。【陰謀論】も、操作ツールとして要注意。 マスメディア同様、SNSを信じるのは危険だし、情報は裏で操られている(メディアの多くはそういうもの)。知名度が高く、お金が儲かれば儲かるほど、危ない(GAFAMXとか)。 大手デジタルメディアは、テレビベースのマスメディアをより、依存性と操作性を飛躍的に進化させてきたので、まずはマスメディアの根本的な問題提起を理解するのもおすすめ。 これが、分かりやすいかも→ 合意の生産 マスメディアのプロパガンダモデル(有名な本と動画の第三者によるシンプルな解説)。チョムスキーの元の動画はyoutubeで見れないけど、短いバージョンはここで見れる)。 なんどか監視資本主義について触れてきたけど、知れば知るほど取り返しのつかないことが起きている感じがする。ただでさえ、捉えにくくほとんどの人が気づいていない経済と権力の大転換なのに、コロナ禍でこの問題がいっそう取り組みにくくなっている(社会や政府がよりGAFA+Mに依存したのもあって)ことが気がかり盛り盛り(ちょっとライトにしてみた)。依存をしているから、あまりクリティカルに考えたり批判もできなくなっている傾向も感じる。 危機感を煽るのはなるべく避けたい。健康にも良くないし、活動のアプローチとしても健全じゃないと感じることが多いから。パーマカルチャーのようなワクワクする話しをした方が楽しいし。 だけど、コロナ(症状)とかより監視資本主義や気候変動のような、生活のベースになっているシステムの変化が起きていて、それがおそらくほとんどの人にとってかなり大変な状況を引き起こす流れになっていることに、声を上げずにはいられない。 これらは、もう起きている大きなパラダイムシフト。全人類が影響される次元のシステムチェンジ。短期で見れば得をする少人数の人がいるかもしれないけど、長期で見るとみんなが負ける(生活が困難になる)シナリオにしか僕には見えない(想像力不足)。 その危機感と同時に、焦っても変えられるレベルのものではないとも思っている。数十年、数百年単位の動きはそうすぐに結果を見せない。でも、向き合って、取り組めば、その希望の波紋は確実に広がっていく。それが深まりながら増えれば、子供たちの希望と健やかさには貢献できるはず。 そんなわけで、(拙い日本語で)このテーマに挑んでいる PART 1 VPRO DOCUMENTARY ON SURVEILLANCE CAPITALISM さて、僕の理解力と日本語力ではとても説明ができないから、まずは監視資本主義についての本を出したハーヴァード・ビジネス・スクール名誉教授のショシャナ・ズボフのドキュメンタリー。 監視資本主義の概要とどう僕たちの生活がそれに影響されているかが説明されている。 セッティングのボタンを押すと、日本語字幕が選べるよ。 ドキュメンタリーに出てくる話しで特に怖!って思った話しは以下の記事でも読める→ 米ターゲット社の「妊娠予測スコア」が示すビッグデータの可能性と怖さ→ 10代の子供達がいつ不安を感じていたり、劣等感を感じているかが特定できて、そこに上手くつけ込んでものを売るフェースブックのマーケティング戦略の話し(日本語版が見つからない) 心に残ったポイントは、いくら自分で自分のプライバシーを守る処置をとっても(VPNとか使って)、ネットの世界から離れようとしても、監視資本主義からは抜け出せないということ。監視資本主義は僕たちのリアルな社会にしっかり組み込まれている。必要なのは、しっかりこの流れを規制できるような動き、ムーブメントをつくっていくこと。 PART 2NEWSWEEK ARTICLE…
